セルジオ越後氏が「64日は祭りじゃない」とFootball weeklyに寄稿したのも頷ける。

ヨルダン、そしてブルガリアに連敗したという事実よりも、世論が興味を示したのは64日をどのように迎えるかということ。日本代表がオーストラリア代表に勝てるかどうかではなく、「渋谷のスクランブル交差点が閉鎖されるんだってー」の話題が勝ってしまう。そんな緩い空気に、ブルガリア戦後、選手から「ブーイングがあってもいい」という声が上がったくらいだ。98年フランスW杯アジア最終予選時には、選手にかかるプレッシャーを軽減するために、サポーターが「ブーイングを止めて、選手を応援しよう」というポジティヴキャンペーンを行ったのが嘘のよう。世論そのままに、W杯がかかった対オーストラリア戦の舞台である埼玉スタジアムも、アーティストのコンサートのような空気感が漂っていた。

一方で、「本当に緊張していました。ヨルダン戦はこんなに早くW杯が決まるのかなって感じでしたけど、今日は決めないといけないというプレッシャーがありました」(今野泰幸)と選手たちは教えてくれる。だが、それ以上にプレッシャーを感じていたのは、この日の審判団だろう。続きを読む