「主に国際規模のスポーツイベントにおいて試合日程や判定が著しくアラブ諸国に有利になる事象」が、この試合であったかどうか。『中東の笛』と報じるならば、Laws of the gameを元に批評するのが、公正だと思う。

 

立ち上がりにいくつかのコンタクトがあったが、ボールにプレーできているためノーファウルとする。2分、長友へのプッシング。4分の香川の手は、ギリギリか(もしくは、ポジショニングに問題があったのか)。7分にはしっかりと競り合い時の抑えた手をとる。8分にもホールド。11分のシーンはフィフティとする。14分の原口へのスライディングも、ボールにプレーできているため、基準通りノーファウルとする。

手を使った影響するものは厳しく見極める一方で、足同士やボールにプレーできているものは簡単にはとらない。また、31分にはシリアGKが大げさに痛んだため、厳しくコミュニケーションをとるなど、マンマネジメントも的確だ。

46分の本田がPA内で倒れたシーンは、自らコースに入ったためノーファウルとする。両手両足をそろえ気味だったので、シミュレーションをとられる危険性もあったが、接触がなかった訳ではないのでギリギリとしたのだろう。

イルマトフ主審は、さすがのポジショニングでレフェリングしていく。48分の長谷部のハンドを見極めたのが最たる例だ。

迎えた53分。

長谷部のスルーパスに反応し、ボールをタッチしようとした岡崎がチャージを受ける。イルマトフ主審は、一旦、アシスタントの反応を待ち、岡崎を引っかけたということでPKとした。

映像で見れば、あきらかなPKだが、イルマトフ主審は二人の接触が起きた時に、コースを変えたように見えた。つまり、ベターなポジションではなかったため、副審に助言を求めたのだと思う。結果として、ベストな判定だったと思う。

さらに、74分には競り合い時に腕を上げ、かつその後に裏からスライディングしたアル・サリーフに警告。荒れないようにカードで締めたことで、完全に基準が出来上がった。

 

妥当な判定で試合は進むが、88分のシーンはアドバンテージをとれたと思う。一方で、他には微妙な判定もなく、90+1分のアル・シャブリへの警告は、ふくらはぎにチャレンジしており妥当である。

 

53分のPKについて、闘莉王が「結構、迷ってPKにした。ラインズマンに確認したんだろうけど。あれはPKだったけど、微妙な判定がPKになることもある。DFPKじゃないというプレーがPKになることもあるので、PA内で気を付けなければいけない」と語ったのは印象的だった。

 

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